解説

中国の金融政策はコロナ抑制で正常化し、国債利回りは上昇へ

来年には政策金利の引き上げも視野

内閣官房 参事官補佐 /天達 泰章

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大する一方、中国は今のところ感染抑制に成功しているようだ。新規感染者はほとんどおらず、中国景気は回復の動きを鮮明にしている。中央銀行である中国人民銀行は世界でいち早く金融政策の正常化に着手し、過剰流動性によるバブル懸念も示していることから、中国国債利回りは上昇している。本稿では、中国国債市場と短期金融市場の密接な関係に言及しながら、中国国債利回りの見通しについて論じる。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

あまたつ やすあき
02年一橋大学経済学部卒。日本銀行金融市場局、総務省自治財政局、内閣府経済財政分析担当、三菱UFJ銀行資金証券部等で金融経済分析・予測に従事。20年11月から現職。著書に『経済財政白書』(平成24、25年版)『日本財政が破綻するとき』。