特集動き出す金融サービス仲介業

参入のメルクマールは「資力」と金融機関の「連携数」

金融業界の分業・協業の構図を変える可能性

野村総合研究所 金融イノベーション研究部 上級研究員 /竹端 克利

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銀行・証券・保険を分野横断的にカバーする「金融サービス仲介業」の施行を前に、新制度に対する注目は日増しに高まっている。仲介業への参入を検討する事業者は、新仲介業と既存の仲介業のどちらが自社の戦略に合致するかを見極めることが重要だ。長期的に見ると、今回の制度新設は、金融サービス市場全体の分業・協業の在り方に影響を及ぼす可能性が高い。本稿では、業界内で関心が比較的高いと思われる論点として、「誰が新仲介業に名乗りを上げるのか」を中心に考察する。

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たけはな かつとし
05年慶應義塾大学総合政策学部卒業、野村総合研究所入社。コンサルティング事業本部にて、統計・計量経済モデルの分析、公的経済統計の改善・構築支援等の業務に従事。12 年から金融イノベーション研究部にて、金融・財政政策や金融制度に関する調査研究に従事。