新聞の盲点

いわき信組の不正事案で露呈した監督当局のジレンマ

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いわき信用組合(福島県いわき市)で発覚した、20年以上にわたる不正融資や顧客名義の無断借用。同信組が昨年11月に設置した第三者委員会は5月30日、調査報告書を公表し、長く不正を隠し通した背景に、経営陣の強権的な体制が醸成した組織風土やガバナンス不全があると明らかにした。協同組織金融機関のガバナンス強化の必要性は古くから指摘されてきた。一方で金融庁は、地域を支える限られた金融機関に対して強力な行政処分を打ち出せないジレンマも抱えている。

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