解説

着地が近づく米バーゼル3最終化が示唆する規制の「現代化」

再提案で所要自己資本の増加は抑制、米独自措置が次の火種に

野村資本市場研究所 主任研究員 /小立 敬

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自己資本比率のリスクアセットの見直しを図るバーゼル3エンドゲーム(米国版バーゼル3最終化)の規則再提案が今年3月に明らかになった。当初、ジョー・バイデン前政権下で示された規則提案は銀行業界から強い反発を受け、修正が不可避の状況となったものの、政権交代を挟んでその行方が不透明になっていた。再提案では自己資本への影響が抑えられており、早ければ年内にも最終化されると見込まれるが、米国独自の措置を踏まえ、国際基準からの逸脱が他の法域に広がることも懸念される。

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こだち けい
慶應義塾大学経済学部卒、97年日本銀行入行。考査局・信用機構室(現金融機構局)、金融庁監督局総務課金融危機対応室(出向)を経て06年に野村資本市場研究所に入社。専門は銀行規制、資本市場規制。現在は国際的な金融規制改革を中心に研究。著書に『巨大銀行の破綻処理』(金融財政事情研究会)。