解説

貸出好調の陰に「手形廃止」、銀行融資の構造変化にも影響

支払条件の変更で貸出増加、当座貸越へのシフトで利ザヤも拡大

金融・銀行アナリスト /金子 修

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2025年度以降、銀行貸出は高い伸びを続けている。背景には、物価上昇に伴う運転資金需要の拡大や設備投資需要の増加、金利上昇局面における銀行の融資姿勢の変化などがある。しかし、それだけでは説明し切れない変化も進んでいる。すなわち、27年3月末の紙の手形・小切手廃止を控え、これまで企業間信用として機能してきた支払手形の一部が、銀行融資などによる資金調達に置き換わりつつある可能性がある。本稿では、貸出増加の背後で進行する「手形の終焉」が、企業金融と銀行経営にもたらす構造変化を考察する。

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かねこ おさむ
83年東京大学農学部卒、横浜銀行入行。91年から浜銀総合研究所にて金融機関経営や経済調査、大学寄付講座講師などを担当。24年9月退職。現在、地方自治体任期付職員。

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