解説

社員による情報持ち出し事案の分析で見えてきた「穴」

要因の太宗を占める“悪意なき過失”の検知と本質的防止への課題

エルテス IRI事業本部 本部長 /川下 巧

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昨今、転職者や出向者による情報持ち出し問題が相次ぎ、企業のセキュリティー対策は転換期を迎えている。背景には人材流動化やリモートワークの普及、生成AI(人工知能)導入に伴う業務のマルチロール化と属人化がある。意図的な悪意による不正に注目が集まるが、実際にはリテラシー不足による過失の発生頻度が圧倒的に高い。本稿では、内部脅威検知サービスをベースとした統計データや事例から情報持ち出しの手法とリスクを分析し、金融業界を中心に、企業が今後目指すべき「守りつつ進める」対策の在り方を提言する。

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かわした たくみ
新卒にてエルテスに入社し、内部脅威検知サービス「Internal Risk Intelligence」(IRI)の立ち上げメンバーに選抜。多数の企業に対して内部不正のリスクマネジメント支援を行い、執行役員としてIRI事業の責任者を務める。経済産業省認定国家資格「情報セキュリティスペシャリスト」(現情報処理安全確保支援士)保有。