解説

銀行経営に求められる「持続的成長」に向けた資本政策の本質

株主中心主義と全利害関係者均衡主義のバランスが成長戦略の肝

銀行アナリスト /吉澤 亮二

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邦銀の2026年3月期決算は好調で、利益剰余金の社外流出割合もおおむね増加傾向にある。だが、今回の好決算の一部には、持続可能性が低い株式売却益が相当程度含まれている。今後、中長期的な企業価値向上を目指すには、まず経営者が、一過性の要因を除いた持続的な収益基盤に基づく目標ROE(自己資本利益率)を設定する必要がある。その上で、資本政策の「3本柱」のバランスについて、すべての利害関係者と丁寧な対話をすることが求められよう。

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よしざわ りょうじ
元S&Pグローバル・レーティングのマネージング・ディレクター。S&Pにおいて、全世界の銀行の格付け・分析手法を監督した経歴を持つ。現在は個人の立場で独自の分析活動を続ける。千葉銀行の独立社外取締役。