銀行アナリスト /吉澤 亮二
銀行アナリスト /吉澤 亮二
投稿日2026.08.14. /週刊金融財政事情 2026年8月18日号
邦銀の2026年3月期決算は好調で、利益剰余金の社外流出割合もおおむね増加傾向にある。だが、今回の好決算の一部には、持続可能性が低い株式売却益が相当程度含まれている。今後、中長期的な企業価値向上を目指すには、まず経営者が、一過性の要因を除いた持続的な収益基盤に基づく目標ROE(自己資本利益率)を設定する必要がある。その上で、資本政策の「3本柱」のバランスについて、すべての利害関係者と丁寧な対話をすることが求められよう。
よしざわ りょうじ
元S&Pグローバル・レーティングのマネージング・ディレクター。S&Pにおいて、全世界の銀行の格付け・分析手法を監督した経歴を持つ。現在は個人の立場で独自の分析活動を続ける。千葉銀行の独立社外取締役。
掲載号 /週刊金融財政事情 2026年8月18日号