解説

気候政策シミュレーター「En-ROADS」の活用が生む効果

金融機関で脱炭素に取り組む「次世代リーダー」の育成にも寄与

URUU 代表 /江上 広行

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米国にあるNPO法人らが開発したエネルギー・気候政策シミュレーター「En-ROADS」(エンローズ)が注目を集めている。最新のデータベースとシステムダイナミクスを用いて、政府のエネルギー政策や企業の経済活動がもたらす気温上昇への影響をシミュレーションできるツールだ。2021年に日本語版がリリースされ、金融機関でのワークショップなどで活用されている。本稿では、エンローズの概要を紹介し、金融機関の人材育成やリスク管理ツールとしての可能性についても探求したい。

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えがみ ひろゆき
URUU代表取締役。JPBV代表。89年金沢大学卒。地方銀行、システム開発会社を経て、18年9月から現職。利益よりも価値を大切にする金融の普及、創発を生む組織対話のファシリテーション、リーダーシップ教育、ワークショップなどの事業を営む。著書・監訳に『金融機関のしなやかな変革』(共著)、『Just Money』など。