KPMGジャパン LEAD of TCFD group /加藤 俊治
KPMGジャパン LEAD of TCFD group /加藤 俊治
投稿日2020.08.21. /週刊金融財政事情 2020年8月24日号
EUは気候変動リスク対策、環境対策のためのEUタクソノミーを法制化したが、その本質は緩和マネーを取り込むための経済政策である。企業、金融商品にグリーンラベルを貼ることでESG投融資が促進される。EUの年金基金等はその目線で投融資先を評価するようになるため、本邦企業からの投資資金引き揚げなどにつながる恐れがある。日本のESGへのスタンスがあらためて問われている。
かとう しゅんじ
公認会計士。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、都市銀行を経て、90年朝日監査法人(現あずさ監査法人)に入所。金融規制、サステナビリティー、TCFD等のアドバイザリーに従事。
掲載号 /週刊金融財政事情 2020年8月24日号