解説

グリーン政策によるESGマネー争奪戦始まる

緩和マネーを取り込むためにEUタクソノミー対策を

KPMGジャパン LEAD of TCFD group /加藤 俊治

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EUは気候変動リスク対策、環境対策のためのEUタクソノミーを法制化したが、その本質は緩和マネーを取り込むための経済政策である。企業、金融商品にグリーンラベルを貼ることでESG投融資が促進される。EUの年金基金等はその目線で投融資先を評価するようになるため、本邦企業からの投資資金引き揚げなどにつながる恐れがある。日本のESGへのスタンスがあらためて問われている。

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かとう しゅんじ
公認会計士。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、都市銀行を経て、90年朝日監査法人(現あずさ監査法人)に入所。金融規制、サステナビリティー、TCFD等のアドバイザリーに従事。