特集コロナで揺らぐ不動産 II

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視界不良の都心商業地

楽観から悲観シナリオへ移行も、都心の魅力は即座には薄れず

グローバル都市不動産研究所 所長 /市川 宏雄

投稿日2020.08.14. /週刊金融財政事情

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新型コロナの収束シナリオは、楽観から悲観へと移りつつある。社会的距離の確保やインバウンドの蒸発により、商業地、とりわけ密接によるサービスや外国人需要に依存していた業態は厳しい状況が続く。とはいえ、集積によって魅力を生む都心商業地のビジネスモデルが即座に変容する段階にはない。他方、郊外の商業地の中にはコロナ特需で地元客が増える効果があり、これを持続的な流れにできるかが注目される。

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いちかわ ひろお
早稲田大学理工学部建築学科、同大学院博士課程を経て、ウォータールー大学大学院博士課程(都市地域計画)修了(Ph.D.)。一級建築士。現在、明治大学名誉教授、日本危機管理防災学会会長、日本テレワーク学会会長、大都市政策研究機構理事長、日本危機管理士機構理事長、町田市・未来づくり研究所長、World Economic Forum(ダボス会議)都市未来開発委員会ボードメンバーなど要職多数。