特集地銀が目指す経営の持続性

地域金融市場の縮退と顧客行動の変容が地銀に突き付ける課題

異業態提携まで含めた抜本的なリ・モデリングが不可欠に

ルートエフ代表 /大庫 直樹

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地域銀行は市場金利の上昇によって収益が大幅に向上し、一息ついたところである。ただし、人口減少・少子高齢化の波は継続的に地域金融市場を縮退に向かわせ、地銀の経営を苦しめることは変わらない。そのため、銀行再編へ踏み出すことは必須のように見える。それだけでなく、個人顧客がアプリやポイント志向を強めており、銀行再編だけでは顧客の趣向に合わせることはできない。金融の枠組みを超えて異業態提携まで含めた、抜本的なビジネスモデルのリ・デザインが不可避な局面を迎えている。

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おおご なおき
85年東京大学理学部数学科卒、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。99年パートナーに選出され、東京オフィスのリテール・バンキングのリーダー。05年GEコンシューマー・ファイナンス執行役員、事業開発(M&A)の責任者に。08年に独立してルートエフを設立。