解説

大きく変容してきた金融モニタリングの軌跡と今後の在り方

金融検査マニュアルからの脱却と新たなリスク要因への対応

金融庁 総合政策局 審議官 /屋敷 利紀

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この四半世紀余りは、内外の中央銀行と金融監督当局が数々の難境に直面する時代だった。その間、日本における金融検査の主体は大蔵省から金融監督庁、金融庁へと移り、さらに近年は、金融機関の態勢と実態を一体的に把握する「モニタリング」の概念を確立した上で大きな進化を遂げてきた。本稿では、その軌跡と今後の在り方について私見を述べたい。

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やしき としのり
89年京都大学文学部卒。95年米イェール大学経営大学院修了。89年日本銀行入行。98年大蔵省金融企画局、00年金融庁総務企画部、08年検査局企画・情報分析室長、15年総務企画局マクロプルーデンス総括参事官、18年総合政策局参事官。20年から現職。