解説

大手損保グループの2020年3月期決算分析

再保険市場ハード化のなか、リスクベース経営の浸透がカギに

福岡大学 商学部 教授 /植村 信保

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国内の損害保険市場で9割近いシェアを持つ3大損保グループ(東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、SOMPOホールディングスグループ)は、生命保険市場でも存在感を着実に高めてきた。加えて、M&Aによる海外保険事業の拡大を積極的に進めた結果、国内損保会社だった時代から事業ポートフォリオが一変した。直近発表の決算・IR説明会資料をもとに、3メガ損保グループの経営の現状と今後の注目点を探ってみたい。

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うえむら のぶやす
大手損害保険会社、格付投資情報センター(アナリスト)、金融庁(任期付職員)を経て、12年にキャピタスコンサルティングで勤務。20年から現職。専門分野は保険会社の経営分析・リスク管理、健全性規制。主な著書は『経営なき破綻 平成生保危機の真実』『経済価値ベースの保険ERMの本質』(共著)など。