特集コロナ禍に身構える邦銀経営

さらに長引くゼロ金利、有価証券運用改革は待ったなし

徹底したアウトソース化と政策株に頼らない含み益づくりを急げ

クレディ・スイス証券 ソリューション本部 シニアエグゼクティブ /三浦 哲也

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新型コロナウイルスの感染拡大は市場に動揺をもたらし、銀行の有価証券運用にダメージを与えた。パンデミックが終息したとしても、先進国のゼロ金利化の定着が見込まれるなか、債券のキャリー収益主体の運用戦略は限界に近づく。「コロナ後」に向けては、運用部門の一部アウトソース化や、銀行ならではの目利き力を生かした株式投資部門創設といった組織改革が求められよう。なお、本稿で意見に相当する部分は筆者の個人的見解であり、筆者の所属する組織の統一的見解ではない。

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みうら てつや
87年和光証券(現みずほ証券)入社。みずほ証券金融市場調査部長兼チーフ債券ストラテジスト、金融市場営業第二部長、シニアエグゼクティブを歴任。19年9月クレディ・スイス証券入社。主に地域金融機関のカバレッジ体制強化とソリューションビジネスを担う。日本証券アナリスト協会基礎教育委員。