特集金融サイバーセキュリティー再点検

ID詐取に対抗する認証技術の高度化を急げ

利用者にリスクの高い習慣をつけさせないサービス構築を

ジャパン・デジタル・デザイン CTO /楠 正憲

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昨秋以降、ダイレクトバンキングの不正送金被害が急増している。とりわけフィッシング詐欺による被害が目立ち、偽サイトの作りも素人目には公式サイトと見分けがつかないほど巧妙化している。そして利用者の端末環境の変化や攻撃手法の高度化によって、以前のフィッシング詐欺サイト対策が必ずしも有効でなくなりつつある。本稿では、こうした実態を明らかにしつつ、いま金融機関が実践すべき取り組みについて考察する。

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くすのき まさのり
マイクロソフト、ヤフー等を経て17年からジャパン・デジタル・デザインCTO。内閣官房政府CIO補佐官としてマイナポータルをはじめとした番号制度を支える情報システムの構築に従事。東京都DXフェロー、福岡市政策アドバイザー(ICT)、一般社団法人OpenIDファウンデーション・ジャパン代表理事を務める。