解説

新型コロナ対策が試金石となる米大統領選・議会選の動向

米国の感染爆発は、トランプ大統領の再選に逆風

SMBC日興証券 金融経済調査部 部長/金融財政アナリスト /末澤 豪謙

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今年11月に予定される米大統領選と議会選の鍵を握るのは、新型コロナ対策だ。足元では、米国が第3弾となる2兆ドル規模の対策法案を議会で審議中だが、この実現性は不透明な状況だ。米国で新型コロナウイルスの感染者や死者が一段と増加すれば、株価の下落や景気後退なども相まって、共和党・トランプ大統領の再選に大きな影を落とすだろう。トランプ大統領に対する民主党の主軸候補はバイデン氏とみられ、ペアとなる有力な副大統領候補にはハリス氏が想定される。ただし、いずれの政党の政権でも大型経済対策・国債増発が行われ、米財政収支は一段と悪化するとみられる。

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すえざわ ひでのり
84年大阪大学法学部卒、三井銀行(現三井住友銀行)入行。11年SMBC日興証券金融市場調査部長、13年から現職。財務省・財政制度等審議会委員など、公職も歴任。