特集立ち向かえ! 新型ウイルス危機

世界的な景気後退阻止へ、試される各国の金融・財政政策

読み切れない「マグニチュード」、個人消費の落ち込みは不可避

第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生

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新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、日米の株価が暴落し、マネー萎縮が警戒されている。米連邦準備理事会(FRB)は緊急会合を開いて利下げに踏み切り、欧州をはじめ各国とも金融緩和に追随するだろう。日銀にとってマイナス金利を深掘りする選択は厳しいが、日本政府は3月10日に緊急の経済対策を取りまとめ、経済悪化の止血に動く(https://kinzai-online.jp/node/6137参照)。最大の消費対策は東京五輪の開催だが、万一、中止となれば別の大型財政出動が必要になるかもしれない。

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くまの ひでお
67年山口県生まれ。横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行、00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。