国内の感染者数が増大する新型コロナウイルス。メガバンクや地銀の支店でも感染者が判明したが速やかに対策が打たれ、営業の継続・再開を果たしている。社内外の研修・セミナーの自粛や、今後の新卒採用、入社式などの開催をどうするのかなど課題はあるものの大きな混乱は見られず、金融機関の態勢は整いつつある。他方、インバウンドの減少をはじめ、経済活動は大幅に停滞している。政府は矢継ぎ早に経済財政対策を打つ構えだが、日本経済の悪化は免れまい。経済の大動脈の役割を果たす金融機関の真価が問われている。
掲載号 /週刊金融財政事情 2020年3月16日号