解説≪決着!バーゼルIII≫

最終化後のメガバンクの資本政策

規制対応、株主還元、成長投資のバランスが問われていく

ドイツ証券 マネージングダイレクター シニアアナリスト /山田 能伸

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バーゼルIIIの最終化でメガバンクのCET1比率は低下する。ただし、市場から見ると自社株買いや海外M&Aなど今後の資本政策の予想がしやすくなった。銀行は株式会社であり、株主から付託された資本をいかに有効に使うかが最重要課題である。余裕を持った規制のクリア、株主の期待に応える還元、収益性・成長性の高い投資という三つのバランスをどう取るか、経営陣の力量が問われることになる。

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やまだ よしのぶ
78年慶應義塾大学卒、84年ウォートンスクールMBA。富士銀行、メリルリンチ証券などを経て09年から現職。金融審議会公的資金WG、中長期的あり方EGなどの委員を歴任。おもな著書に『地域金融:勝者の条件』(09年、金融財政事情研究会)がある。