2016年2月のマイナス金利政策導入以降、金融機関の利ザヤの縮小に歯止めがかからず、メガバンクから地域金融機関に至るまで「コスト構造改革」が経営の最重要課題として浮上している。トップラインの拡大がむずかしい経営環境下、「コスト構造を適正な姿に是正できた金融機関だけが、3年後も元気な状態で生き残れる」(メガバンク幹部)との問題意識が芽生えている。本稿では、管理会計・収益管理態勢の見直しやビジネスモデルの再構築に取り組む金融機関の事例を取り上げる。
掲載号 /週刊金融財政事情 2018年3月12日号