特集金融政策”異次元”の帰趨

政府の財政健全化なくして日銀の「出口」に成功はない

出口局面で金利急騰と財政悪化のスパイラルに陥るおそれ

富士通総研経済研究所 エグゼクティブ・フェロー /早川 英男

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欧米が金融緩和からの「出口」に向かう一方、日銀の「出口」はまだ遠いと言われるが、日銀にも二つの「出口」があるとみている。最初の出口は、長期金利誘導目標の調整であり、早ければ2018年中にも実施される可能性がある。ただし、その調整には翌日物金利とは異なるむずかしさがある。一方、短期金利の引上げを伴う本格的な出口はまだしばらく先になるが、それまでに財政健全化が進まないと長期金利急騰のリスクがあるほか、その過程で日銀が巨額の財務的損失を被るおそれもある。

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はやかわ ひでお
77年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。85年米国プリンストン大学大学院(経済学専攻)留学(MA取得)。01年調査統計局長、07年名古屋支店長、09年理事。13年から現職。