保険会社は顧客との接触頻度が低く、顧客の日々の動的なデータを入手しにくい業種だった。だが、ウェアラブル端末やGPSなどによってデータを取得・解析することが可能となり、それらのテクノロジーを基盤として生命保険では健康増進型保険が、自動車保険ではテレマティクス保険などが開発された。保険業界のビジネスモデルがデータ活用によって大きく変革し始めている。それに伴い、異業種からの参入が相次ぐなど競争環境は厳しさを増しており、データ活用に長けた人材を早急に確保することが求められている。
掲載号 /週刊金融財政事情 2018年8月6日号