解説

高止まりするドル調達コストの要因分析

レポレートの上昇など、さらにドル調達コストがかさ上げされる可能性も

ニッセイ基礎研究所 准主任研究員 /福本 勇樹

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ドル調達コストが高止まりしている。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ開始前までは非内外金利差要因である通貨間ベーシスの拡大が無視できなかったが、2018年に入ってからは、米国税制改革のうち税源浸食・租税回避防止税(BEAT)による影響で縮小した。その代わり主役になっているのが内外金利差要因であり、米利上げや米税制改革のレパトリ減税、FRBのバランスシート縮小や米国債発行の増額予想など複数の要因が折り重なっている。邦銀はレポ市場での調達など多様化を進めているが、一段のレポレートの上昇にも留意する必要がある。

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ふくもと ゆうき
05年京都大学大学院経済学研究科修了、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)入社。14年9月から現職。主な研究テーマは、価格評価、リスク管理、債券投資など。