特集地銀経営─命運を握るモノ

「地銀構造不況」を脱するビジネスモデルの処方箋

「地域中核化」と「コミュニティー化」の二極化がカギ

みずほ総合研究所 副理事長 /高田 創

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地銀(地方銀行・第二地方銀行)をとりまく環境は、地域経済の衰退や、企業の資金余剰に超低金利状況も加わり、戦後の銀行預貸モデルが成り立たなくなってきている。構造不況を脱するためには、競争政策の緩和、上場を含めた配当政策の転換、新たな業態転換も視野に入れた地域商社化などによる地域での持続的収支構造を有したビジネスモデル再構築が欠かせない。地銀は今後、地域中核スーパーリージョナルとコミュニティー化の二極化が展望される。

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たかた はじめ
82 年東京大学経済学部卒、日本興業銀行入行。86年オックスフォード大学開発経済学修士課程修了。00~11 年みずほ証券執行役員・チーフストラテジストなどを務め、19年4月から現職。主な著書に『これだけは知っておきたい国際金融』(金融財政事情研究会、15年)、『国債暴落―日本は生き残れるのか』(中央公論新社、13年)など。