特集金融庁が歩んだ四半世紀

〈対談〉金融法制・行政の変遷から浮かび上がる今後の検討課題

事業者の創意工夫を促しつつリスクも規律する「最適解」を探れ

東京大学 名誉教授 /神田 秀樹

大和総研 専務理事 /池田 唯一

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官民の不祥事や不良債権問題など金融システムへの信頼が揺らぐ中で誕生した金融庁。金融自由化の大きな波も押し寄せるなか、発足当初の金融法制を巡る状況は激動の時代そのものであった。当時描いた金融システムの将来像は現在、どのようなかたちで実現しているのか。金融庁の金融審議会会長などを務め、政府内での議論を長らく牽引してきた東京大学の神田秀樹名誉教授と、金融庁で金融制度の企画や立案を担う総務企画局長を歴代最長となる4年も務めた大和総研の池田唯一専務理事に話を聞いた。(編集部)

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かんだ ひでき
東京大学法学部卒。88年東京大学助教授、93年東京大学教授、16年から24年まで学習院大学法科大学院教授。16年6月から現職。金融審議会委員、同会長などの公職を歴任。

いけだ ゆういち
82年東京大学法学部卒、大蔵省(現財務省)入省。金融庁総務企画局企業開示課長、市場課長、企画課長、参事官、審議官を経て14年総務企画局長、18年日本銀行理事、22年大和総研常務理事を経て24年から現職。