解説

粘着性預金が消える「動く預金」時代に生き残る銀行の条件

金利感応度の高い預金を生むデジタル技術革新のインパクト

ありあけキャピタル 代表 /田中 克典

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金利のある世界を迎え、金融機関の間で粘着性預金の獲得競争が活発化している。粘着性預金の存在は、今後も所与のものと考えてよいのだろうか。デジタル化、とりわけAI(人工知能)の進展で、高度な資金管理システム(CMS)が中小企業や個人にも広がれば、ほぼすべての預金は「動く預金」として金利感応度の高い資金へと変化する可能性がある。本稿では、「動く預金」時代に耐えられる銀行構造とは何かを整理する。

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たなか かつのり
01年にゴールドマンサックス証券に新卒で入社。約20年間、金融セクターのアナリスト業務に従事。20年に地方銀行に対してエンゲージメント投資を行うありあけキャピタルを設立。マネジメントと友好的な対話を行う中での企業価値向上を目指す。