特集総点検 世界経済を巡るリスク

先進国で財政健全化が進まず、くすぶり続ける財政リスクの火種

利払い費増加や中銀独立性への懸念など、不透明さ増す財政状況

ニッセイ基礎研究所 主任研究員 /高山 武士

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世界的に財政健全化に向けた動きは鈍い。コロナ禍後に一時改善した財政赤字や政府債務残高も、コロナ禍前の水準に戻っていない国が多い。危機対応や高金利による利払い負担、防衛費の拡大は多くの国で共通する財政拡張圧力であり、各国特有の制約が財政健全化を妨げている面もある。拡張的な財政運営は短期的に景気を下支えする効果がある一方、金利上昇や高インフレ、金融システムリスクといった副作用も伴う。本稿では、主要国の財政状況を概観し、拡張的な財政運営がもたらすリスクについて考察する。

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たかやま たけし
06年東京工業大学(現東京科学大学)理学部卒、日本生命保険入社。日本経済研究センター、米国カンファレンスボードへの派遣を経て、11年ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)。その後、米国経済担当、日本生命証券管理部などを経て、23年4月から現職。