解説

本邦初の契約型カバードボンドの発行意義とその可能性

安定的な外貨資金調達手段を新たに確立できたことは大きい

三井住友銀行 市場営業統括部 上席部長代理 /大内山 淳

ゴールドマン・サックス証券 資本市場本部 ヴァイス・プレジデント /箕輪 祐介

SMBC日興証券 ストラクチャード・ファイナンス部長 /浅見 祐之

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三井住友銀行(SMBC)は今般、本邦初となるカバードボンドの発行に成功した。欧州圏を中心に各国がカバードボンド法制を整備しているが、本邦には関連法制がないため、契約型カバードボンドの組成・発行となった。これにより、安定した外貨調達手段の多様化と、日本国債を上回る最上位格付の取得を通じて低コストの外貨調達が実現した。今後、本邦においても、カバードボンドの法制化に向けた議論が深まることを期待したい。

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おおうちやま あつし
01年京都大学経済学部卒欧州三井住友銀行(ロンドン、07年~12年)を経て12年よりSMBCおよびSMFGの外債発行実務を担当。

みのわ ゆうすけ
07年東京大学法学部卒。12年~13年にかけてGoldmanSachsInternational(ロンドン)投資銀行部門資本市場本部に在籍。本邦および欧州地域の発行体の債券、株式オファリング等多数の引受、アレンジを実施。

あさみ まさゆき
88年慶應義塾大学経済学部卒、住友銀行入行。大和証券SMBCを経て10年から現職。住宅機構RMBS、財務省CLOなど多数のアレンジ実施。証券化、住宅金融、カバードボンド等の有識者会議の委員を歴任。