解説

収益と価値実現の両立を志向、存在感増す「GABV」加盟の金融機関

ソーシャル・ファイナンスを実践し、既存の政策の行き詰まりを打開

日本大学商学部 教授 /長谷川 勉

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GABVは、利潤極大化・株主価値の最大化を志向しない金融機関の集まりである。近年注目を浴びるESGやSDGsに先行するソーシャル・ファイナンスの実践に深くコミットしており、日本では今年7月に第一勧業信用組合の加入が認められた。興味深いのは、事業の継続可能な収益と経済的・社会的・自然的価値の実現の両立を目指している点である。海外の事例を紹介しつつ、その意義を探りたい。

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はせがわ つとむ
91年日本大学商学部助手、94年専任講師、98年助教授を経て、現在に至る。02~03年英キングストン大学客員教授を歴任。単著に『協同組織金融の形成と動態』(日本経済評論社、00年)、共著に『いまなぜ信金信組か』(日本経済評論社、07年)等がある。