解説

米中対立の陰で日中関係は好転し、「政熱経熱」時代に突入か

中国に接近するなか、あらためて問われる日本の立ち位置

日本総合研究所 理事 /呉 軍華

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安倍晋三首相による2018年10月の訪中をきっかけに日中関係は正常化へと向かった。両国を接近させたのは「対米関係」と「国内経済」という二つのファクター。ひとまず日本は、中国との関係を好転させたことで、強硬外交を展開する米国と対峙するための交渉カードを手に入れたかたちだ。しかし、対中関係の正常化は、米中間の対立が激化するなか、日本が今後どのような立ち位置を取るのかの決断を迫る「もろ刃の剣」にもなりかねない。

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ご ぐんか
83年に中国復旦大学外国語学文学学部卒。90年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。90年日本総合研究所入社。95年同香港駐在員事務所首席研究員、99年同香港駐在員事務所長、02年同主席研究員、06 年日綜(上海)投資諮詢有限公司総経理(社長)、07年日綜(上海)投資諮詢有限公司董事長(会長)、06年日本総合研究所理事に就任、現在に至る。