解説

暗号資産規制と情報利活用を巡る改正法案の読み方

利用者保護の観点から、金商法中心の規制に再編

弁護士 /松尾 直彦

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政府は3月15日に、「情報通信技術の進展に伴う金融取引の多様化に対応するための資金決済に関する法律等の一部を改正する法律案」(以下、改正法案)を閣議決定し、国会に提出した。改正法案は、2018年12月21日に公表された「仮想通貨交換業等に関する研究会」(以下、研究会)の報告書(以下、報告書)を踏まえたものである。筆者は、本誌18年8月27日号に仮想通貨関連の規制強化の具体策を推察したが、本稿では、改正法案の内容を解説する。

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まつお なおひこ
86年東京大学法学部卒、大蔵省入省。金融庁総務企画局市場課金融商品取引法令準備室長などを経て、08年東京大学大学院法学政治学研究科客員教授、09年金融庁退官、弁護士・ニューヨーク州弁護士(現職)。西村あさひ法律事務所を経て、今年5月7日に松尾国際法律事務所を開設。