特集リ・ボーン! 銀行決済インフラ

ZEDIや電子記録債権の活用がもたらす新たな金融の姿

利用拡大のためにも固定長電文や紙の手形の早期廃止を

KPMGジャパン フィンテック・イノベーション部 副部長 /保木 健次

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ZEDIの普及や、手形・小切手から電子記録債権・EBへの移行といった決済インフラの高度化が進めば、企業において省力化をはじめとする多くのメリットが期待できる。しかし、そうした機能・メリットが別の新しいフィンテックサービスによって提供されれば、ZEDIや電子記録債権の利用拡大につながるとは限らない。銀行界には、利用拡大を図るための踏み込んだ決断が求められている。(本文中の意見に関する部分については、筆者の私見であることをあらかじめお断りしておく)

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ほき けんじ
国内外の金融機関にてファンドマネジメント業務などを経験。03年に金融庁に入庁し、証券取引等監視委員会特別調査課、米国商品先物取引委員会(CFTC)、金融庁総務企画局市場課、経済協力開発機構(OECD)、金融庁総務企画局総務課国際室にて勤務。14年にあずさ監査法人入所。フィンテック関連規制対応等のアドバイザリー業務に従事。