特集肥大化する中国覇権

レアアースの輸出規制を軸に地経学パワーを発揮する中国の脅威

日本におけるレアアース「中国依存」を継続させたい中国の思惑

日本総合研究所 調査部 主席研究員 /三浦 有史

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中国政府は、2025年4月からレアアース(希土類)の輸出規制による経済的威圧を強めている。その対象は米国から日本、そして欧州連合(EU)へと広がり、自動車産業をはじめとする製造業に深刻な影響を与えると懸念されている。レアアースは、中国を米国に伍する力を持つ国に押し上げる源泉となるのか。本稿では、中国のレアアース産業の発展プロセス、輸出規制の変遷、直近の輸出実績について整理した上で、輸出規制が今後どのように運用されるのかについて展望する。

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みうら ゆうじ
89年日本貿易振興会(現 日本貿易振興機構)に入会。初代ハノイ事務所長を経て、99年さくら総合研究所、01年から日本総合研究所。専門は中国およびベトナム、アセアン経済。著書に『ODA 日本に何ができるか』(共著、中公新書)、『不安定化する中国 成長の持続性を揺るがす格差の構造』(東洋経済新報社、第6回樫山純三賞受賞)、『脱「中国依存」は可能か 中国経済の虚実』(中公選書)など。