解説

再生企業の事業存続可能性に関する見極めで有用な「知財指標」

商標に着目した実証分析の結果、金融実務での活用余地は大きい

みずほ銀行 法人業務部(金沢工業大学大学院 知的財産マネジメント修士) /石田 卓也

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企業が民事再生や会社更生手続きに至った場合、銀行等の債権者にとって重要なのは、当該企業が法人として存続するかだけではなく、事業がどのようなかたちで残るかを見極めることである。再生局面では財務情報が毀損していることも多く、通常の財務分析だけでは将来の事業価値を把握しにくい。本稿では、再生企業を対象に商標出願件数という知財指標と企業・事業の存続可能性との関係を実証的に分析した結果をもとに、知財指標が再生実務をはじめとする金融実務の補助線となり得ることを論じる(注)。

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いしだ たくや
中央大学法学部卒、金沢工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科修士課程修了(知的財産マネジメント修士/MIPM)。修士論文で再生企業における商標出願件数と事業存続可能性の関係について実証分析。現職で法人営業・企業再生等の実務に幅広く従事。