解説

米国顧客によるJSCCでの円金利スワップ清算「解禁」の意義

投資家層の拡大に伴う流動性や取引機会の向上で市場の発展へ

日本証券クリアリング機構 清算企画部 課長 /冨田 一成

日本証券クリアリング機構 清算企画部 課長 /佐藤 寿彦

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2025年9月12日、米国商品先物取引委員会(CFTC)は、米国顧客による日本証券クリアリング機構(JSCC)での円金利スワップ清算を一定の条件下で認める決定を下した。背景には、円金利環境の変化とこれに伴うヘッジニーズ・投機需要の高まりや、日本における円金利スワップの流動性向上、これらを踏まえた米国顧客からの声などが挙げられる。本稿ではその概要と市場への影響について、規制動向や市場環境の変化を踏まえて解説する。

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とみた かずなり
早稲田大学商学部卒。東京証券取引所に入社。ニューヨーク事務所長などを経て現職。

さとう としひこ
東京大学法学部卒。司法修習を経て弁護士登録。長島・大野・常松法律事務所に入所。東京証券取引所上場部への出向を経て東京証券取引所に入社し、現職。バージニア大学ロースクール卒業(LL.M)。ニューヨーク州弁護士登録。