解説

データビジネス拡大にもつながり得る個人情報保護法の25年改正

規制強化に対応するとともに金融実務への幅広い影響に留意せよ

牛島総合法律事務所 弁護士 /中井 杏

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個人情報保護法の改正案が明らかになり、金融機関の実務に与える影響も見えてきた。目的外利用や第三者提供のための同意取得義務が一部緩和され、データ活用の可能性が広がる一方、違法な個人データ提供の当局報告義務や課徴金制度の導入など、規制が強化される分野もある。金融機関においては、改正に備えて自社が取り扱う個人情報の棚卸しを行い、法的リスクの低減とデータ活用の新たなチャンスを得る機会としたい。

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なかい あん
18年弁護士登録、牛島総合法律事務所入所。21年から23年まで個人情報保護委員会へ出向、23年牛島総合法律事務所にて実務再開。個人情報・プライバシー、営業秘密、情報セキュリティーなどの情報管理に関する案件を多く取り扱う。著作に共著『個人情報関連法令スピードチェック』(商事法務、24年)ほか。