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合意実現、 監督上の「共通言語」となる保険分野の国際資本基準

米国のアプローチの評価も実施、26年3月期決算から国内適用

金融庁 総合政策局 総務課 国際室国際保険規制調整官 /大原 育明

PwC Japan監査法人 保険アシュアランス部 マネージャー /坂本 瑛樹

投稿日2025.04.18. /週刊金融財政事情

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保険監督者国際機構(IAIS)は2024年12月、南アフリカ共和国のケープタウンで開催された年次総会において、保険分野における初の国際資本基準であるICS(Insurance Capital Standard)を採択した。また、それに先立ち同年11月には、ICSと、米国が開発を進めている合算手法(AM)との比較可能性評価の結論を公表している。今後、IAISは、各法域に対するICSの実施評価を行っていく予定である。本稿では、ICS合意の背景や要点、米国AMの位置付けも含めた今後の見通しについて解説したい。

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おおはら やすあき
12年金融庁入庁。総合政策局総合政策課課長補佐(金融経済教育担当)、IAIS事務局への出向、監督局保険課課長補佐(保険モニタリング室)等を経て、24年7月から現職。

さかもと えいき
14年に外資系生命保険会社に入社、その後大手監査法人、金融庁総合政策局総務課国際室を経て、25年1月から現職。日本アクチュアリー会正会員、CERA資格保有。