東京証券取引所は、2022年に実施した市場区分の見直しの実効性を高め、上場企業に企業価値向上に向けた取り組みを促していくための検討を順次進めている。プライム市場やスタンダード市場においては「資本コストや株価を意識した経営」などの取り組みを推進する一方、グロース市場の機能発揮に向けた検討も重ねている。本稿では、グロース市場の活性化に向けた足元の議論や検討の状況などを解説する。