解説

いよいよ仕上げ段階が視野に入る植田日銀の金融政策の正常化

2%物価安定目標の見直しが総仕上げの絶対条件

金融・経済ウォッチャー /鈴木 明彦

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日本銀行が1月23、24日に開いた金融政策決定会合で0.5%への利上げが決まった。ここから先の利上げが難しいとの見方もあるが、今後も半年程度の間隔で利上げが続きそうだ。今年6月の中間見直しで長期国債買い入れ減額計画の延長が決まれば、中立金利水準に到達することも視野に入ってくる。金融政策正常化の仕上げは、2%の物価安定の目標の引き下げとなろう。

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すずき あきひこ
81年早稲田大学政治経済学部卒、87年ハーバード大学ケネディ行政大学院修了。銀行、シンクタンク、内閣府でのエコノミスト経験を経て、現在は金融政策中心に情報発信。青山学院大学他で非常勤講師。著書に『デフレとの20年戦争』(金融財政事情研究会)。