特集2年目突入の新NISA

NISAの全面見直しで変わった投資の景色と今後の課題

制度普及と持続可能なビジネスモデル確立の両輪で高みを目指せ
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 2024年1月に始まった新NISA(少額投資非課税制度)。新NISAでは、従来の「一般NISA」と「つみたてNISA」を一本化し、一つの制度の中で「成長投資枠」「つみたて投資枠」として生まれ変わった。買い付け可能額は、成長投資枠が一般NISAの2倍の240万円に、つみたて投資枠がつみたてNISAの3倍の120万円に拡大した。
 NISAの全面見直しは「貯蓄から投資へ」の流れを大きく後押しした。口座数は23年末から、24年9月末にかけて384万口座増加。買い付け金額は、24年1~9月だけで13兆8,000億円と、23年比で2.6倍に増加した。口座数、買い付け金額の伸びは旧NISA制度が開始して以降、かつてない水準にまで高まっている。
 一方で、口座開設ペースは新NISAが始まった24年1月をピークに鈍化傾向にある。販売会社や運用会社は新NISAの需要を取り込むべく、採算度外視で顧客や運用資産の獲得に励んでいる側面も否めない。新NISA2年目以降は、新NISAのさらなる普及と業界の持続可能なビジネスモデルの構築を「両輪で」進めていくことが求められる。

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