解説

ネットゼロに向けて不可欠な多排出セクター「移行計画」の現状

計画の信頼性確保のため欠かせない具体的対応策の開示

鎌倉サステナビリティ研究所 プログラムディレクター /佐藤 美春

鎌倉サステナビリティ研究所 リサーチディレクター /中島 紗知

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2050年ネットゼロ達成へのマイルストーンとされる30年目標に向けて、短・中期的な目標や行動計画を示した移行計画(トランジションプラン)の策定が急務である。現状、パリ協定に基づく1.5℃目標に整合し、バリューチェーン全体を含む計画の策定や、目標を達成するための具体的な計画の開示は、まだ十分に行われているとはいえない。そうしたなか、移行計画に求められる要素については共通認識が形成されつつある。本稿ではそれらを整理した上で、日本の多排出セクターにおける移行計画の策定状況と、今後に向けた課題を考察する。

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さとう みはる
インド・デリー大学大学院ソーシャルワーク学部修了。ブルームバーグで東京、ムンバイに勤務後、環境・防災を専門とするNGOに転職し、バングラデシュに駐在。20年から鎌倉サステナビリティ研究所にて気候変動関連事業に従事。

なかじま さち
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。06年から企業のESG経営に関するリサーチおよびコンサルティング業務に携わる。KPMGあずさサステナビリティを経て、21年から鎌倉サステナビリティ研究所にてリサーチ業務に従事。