特集復権なるか半導体産業

半導体製造拠点がもたらす経済的インパクト効果の大きさ

TSMCの進出に伴い、熊本では全国屈指の地価上昇率を記録

内閣府 政策統括官(経済財政分析担当)付 地域担当 参事官補佐 /菊地 康之

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コロナ禍を経てDXが加速する現在、世界の半導体需要が増してきている。日本においては、2021年以降、サプライチェーン強化等の観点から半導体産業の強化策が講じられてきたことにより、大型の国内投資が相次いだ。本稿では、今年9月に公表した内閣府の地域課題分析レポートをもとに、熊本県菊陽町に台湾のTSMC(台湾積体電路製造)が設立したJASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing)、北海道千歳市に工場を建設中のラピダスという、投資総額が1兆円を超える二つの投資計画にスポットを当て、それぞれの地域に与えた影響について示したい。

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きくち やすゆき
16年東京大学大学院経済学研究科修士、内閣府入府。経済財政分析担当、中小企業庁、内閣官房等を経て、24年から現職。