特集復権なるか半導体産業

一大転機を迎えた半導体産業において金融機関が果たすべき役割

安定的な資金供給には新ファイナンス手法確立と人材育成がカギ

三菱UFJ銀行 半導体バリューチェーン推進室 室長 /中野 慶三郎

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半導体産業に対する注目は、AI活用の広がりや経済安全保障における重要性などを背景に、今までにないほど高まっている。半導体は市況変動の激しさもあってリスクの高い産業と受け止められ、今まで金融業界として十分な貢献が行われてきたとは言いがたい。しかし昨今、半導体産業が一大転機を迎えるなか、金融機関としてのあるべき貢献の仕方について、あらためて検討すべき時期に来ており、当行は「半導体バリューチェーン推進室」という専担チームを立ち上げた。本稿では、今後の半導体産業を支える金融機関の役割に対する考えと、新組織を中心とした当行の取り組みについてお伝えしたい。

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なかの けいざぶろう
10年三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)入行。三菱UFJモルガン・スタンレー証券、戦略調査部、産業リサーチ&プロデュース部を経て、24年4月から現職(産業リサーチ&プロデュース部次長を兼務)。