解説

能登二重被災が示す災害大国・日本の課題と地域金融機関の役割

正念場を迎えている能登の復旧・復興の今後

金沢学院大学 経済学部 教授 /碓井 茂樹

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震災から約10カ月がたつが、能登の復旧・復興は遅れており、地方自治体の危機管理と災害対応の限界を痛切に感じる。地元関係者が地域の「将来像」を真摯に議論し、共有してこなかったことも復旧・復興が力強く進まない要因の一つに挙げられる。豪雨による二重被災は深刻であり、能登の人口流出を一気に加速させかねない。今や、能登の復旧・復興は瀬戸際に立たされている。

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うすい しげき
日本銀行で考査、モニタリングに従事した後、金融高度化セミナー講師を16年間務め、22年12月に退職。11年から日本金融監査協会設立会員・代表。23年から地域デザイン学会・地域金融フォーラム・事務局長。24年から現職。