解説

デジタル決済インフラで再認識される銀行機能の重要性

「日本版トークン化預金」としてのDCJPYの威力

フューチャー 取締役(デジタル通貨フォーラム座長) /山岡 浩巳

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2024年夏、「デジタル通貨フォーラム」の提言に沿ってディーカレットDCPが構築した「DCJPYネットワーク」に基づく第1号のデジタル通貨が、GMOあおぞらネット銀行とインターネットイニシアティブ(IIJ)による環境取引スキームの下、正式に発行された。現在、新しい分散型技術(DLT)により預金をデジタルトークン化する「トークン化預金」(tokenized deposit)の取り組みが多くの先進国で進められており、DCJPYはその日本版ともいえる。

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やまおか ひろみ
東京大学法学部卒、カリフォルニア大バークレー校法律学修士。ニューヨーク州弁護士。IMF日本理事代理、バーゼル銀行監督委委員、日本銀行金融市場局長、同決済機構局長などを経て現職。