解説

バーゼル委が求める健全なサードパーティーリスク管理の重要性

テクノロジーを活用して外部委託先管理の枠組みを高度化せよ

KPMG FAS パートナー /萩原 卓見

KPMGコンサルティング パートナー /関 憲太

KPMGコンサルティング シニアマネジャー /加藤 菜穂子

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銀行を取り巻くテクノロジーの発展や業務のデジタル化が進んでいる。これらは銀行のみでは成り立たたず、いわゆるサードパーティーの存在感は増すばかりだ。銀行においては、業務継続のためにもサードパーティーの適切な管理が一層求められる。このようななか、バーゼル銀行監督委員会は7月9日、市中協議文書「健全なサードパーティーリスク管理のための諸原則」を公表した(意見募集期限は10月9日)。本稿では、市中協議文書における諸原則のうち、特に銀行において課題となるものについて概説する。

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はぎわら たくみ
メガバンクや大手損害保険会社を経て08年KPMG FAS入社。金融機関を中心にマネー・ローンダリング対策、サードパーティーリスクなどの各種リスク/コンプライアンス管理体制の整備・構築、運用、高度化の支援を行う。

せき けんた
SIer、外資系コンサルティングファームを経て現職。金融機関向けのITリスクアドバイザリーの統括責任者として、オペレーショナル・レジリエンスやサードパーティーリスク管理の高度化など多数の支援経験を有する。

かとう なおこ
日本とシンガポールの外資系金融機関にて、フロント/ミドル/バックオフィス業務、リスク管理業務、コンプライアンス業務に従事。19年KPMGコンサルティング入社。国内外の法規制を専門とする。