解説

「映画ファンド」を通じた資金調達の新たなストラクチャー

製作委員会方式での映画製作の限界と匿名組合型ファンドの活用

西村あさひ法律事務所 パートナー弁護士 /本柳 祐介

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わが国では映画製作の資金調達方法として「製作委員会方式」が広く用いられているが、出資者は映画事業に関連する者に限られており、資金調達に制約がある。そうしたなか、匿名組合型の映画ファンドが組成され、映画事業に関連しない者からも資金調達を行う事例が出てきている。本稿では、その組成に携わった筆者の経験を踏まえ、製作委員会方式の仕組みと問題点を概観した上で、匿名組合型の映画ファンドについて概説する。

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もとやなぎ ゆうすけ
投資ファンドの組成および投資ファンドへの投資、会社の資金調達について、規模および国内・国外を問わず多数関与。その他アセットマネジメント分野を含む金融レギュレーションについて、フィンテック等の新しい分野も含めて幅広く取り扱っている。近時ではウェブ3関連ビジネスへの関与も多い。