解説

近年の豪雨災害の激甚化を踏まえた治山治水投資のあるべき姿

財政本来の機能回復と賢い予算運用が急務

財政評論家 /米澤 潤一

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平成期末から令和期の数年間、豪雨災害が激甚化していることは統計データからも裏付けられる。その原因には異常気象の頻発もあるが、2000年以降長期にわたって治山治水投資が抑制されてきたことも影響している。やはり、国土を保全して国民の生命・財産を豪雨災害から守るためには、財政本来の機能回復とハード・ソフト両面での賢い予算運用が急務といえよう。

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よねざわ じゅんいち
63年東京大学法学部卒、大蔵省(現財務省)入省。主計局主計官、理財局国債課長、同局次長、関税局長等を歴任。退官後日本銀行理事、金融情報システムセンター理事長、政策研究大学院大学客員教授等。『国債膨張の戦後史』(金融財政事情研究会)ほか、財政関連著書論文多数。