特集迫り来るサイバー攻撃の脅威

金融機関に求められるランサムウエア攻撃への初動対応

リスクを最小限にとどめるトップレベルでの適切な対処が不可欠

牛島総合法律事務所 パートナー 弁護士 /大澤 貴史

牛島総合法律事務所 シニア・アソシエイト 弁護士 /小坂 光矢

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ランサムウエア攻撃の被害は年々増加傾向にあり、近時は金融機関やその外部委託先が攻撃を受ける事案も報告されている。顧客情報を数多く取り扱う金融機関がランサムウエア攻撃を受けた場合、システムなどの早期復旧を目指すべきなのは当然のことだが、当局や取引先、顧客、攻撃者への対応においても、顧客保護の視点を持って対応に当たることが期待される。そこで本稿では、金融機関がランサムウエア攻撃を受けた場合に必要となる実務対応について解説する。

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おおさわ たかし
10年東北大学法科大学院修了。11年弁護士登録、牛島総合法律事務入所。17年UCLA School of Law (LL.M.) 修了。17年から19年金融庁出向、マネロン・テロ資金供与対策企画室室長補佐等。金融規制対応、危機管理・不祥事対応、会社の支配権紛争をはじめとした企業法務案件に従事。24年1月、The Legal 500 Asia Pacific 2024のCorporate and M&A部門において紹介。

こさか みつや
14年弁護士登録、牛島総合法律事務所入所。従業員による営業秘密の持ち出しやサイバー攻撃等に起因する情報漏えい事案への対応、企業の情報セキュリティー管理体制の構築に関する法的助言を行うなどの案件に従事。