人材を資本と捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値の向上を図る「人的資本経営」。2023年3月期の有価証券報告書からは、人的資本に関する情報開示が義務化されたこともあり、金融機関では人的資本経営の取り組みが急ピッチで進む。業務範囲の拡大などに伴い、金融機関の経営環境は目まぐるしく変わっている。あるべき人材ポートフォリオを定め、現在とのギャップを埋めるための人材戦略を検討・実践していくことが欠かせない。
掲載号 /週刊金融財政事情 2024年8月13日号